いつのころからか、日本の経済効果のために始まったハッピーマンデー制度。このハッピーマンデー制度は制定されてからずいぶんと経ちますが、いまだに賛否両論ありますね。
あなたはハッピーマンデーに賛成ですか?反対ですか?
ここでは、ハッピーマンデーについて、なぜハッピーマンデーになる祝日とならない祝日があるのか、そもそも、ハッピーマンデーはいつから始まったのか、また、ハッピーマンデーに反対意見をご紹介します。
ハッピーマンデーにならない祝日があるのはなぜ?
ハッピーマンデーはハッピーマンデー法によって制定されている「日程を固定せず、第○週月曜日が休みとなる祝日」のことを言います土・日・月の3連休が増えたため、昔に比べてぐっと連休が増えましたよね。
ハッピーマンデーになる祝日とならない祝日がありますが、この違いは「祝日」と「祭日」の違いだと思います。元々「祝日」であった日はハッピーマンデー法の対象となり、元々「祭日」であった日はそのままの祝日とされました。
「祭日」とは戦前まで皇室を中心としたお祭りが催されていた日であり以下の日が規定されていました。
- 元日(1月1日)
- 建国記念日(2月11日)
- 春分の日(3月20日)
- 昭和の日(4月29日)
- 秋分の日(9月23日)
- 文化の日(11月3日)
- 勤労感謝の日(11月23日)
これらの祭日は大きな儀式が行われたりする意味のある祝日と考えられます。
対して、ハッピーマンデーとなる祝日は以下の4日です。
- 成人の日:1月15日 → 1月第2月曜日
- 海の日:7月20日 → 7月第3月曜日
- 敬老の日:9月15日 → 9月第3月曜日
- 体育の日:10月10日 → 10月第2月曜日
以上の4日間は法律によって変動する祝日となりました。この4日間を見ると、特別重大な意味を持っている日とは考えにくいですし、あえてその日でなくとも祝日として成立するように思えますよね。
簡単に言ってしまうと、語弊があるかもしれませんが「移動しやすい祝日」で「その日であることに特段の強い意味を持たない祝日」が対象となったのかもしれません。
ハッピーマンデーはいつから始まった?その理由は?
ハッピーマンデーは、公務員や企業を中心に週休2日制が浸透したため、月曜日を祝日とする事で土曜日・日曜日と合わせた3連休とし、余暇を有意義に過ごしてもらうという趣旨で制定されたものです。3連休を作ることで、国民の消費活動を促して日本国内の景気の底上げを図るための、政策の一環でもありました。
ハッピーマンデー法(正式名称:「国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律」)によって4つの祝日がそれぞれ月曜日に移動することとなりました。2000年から随時導入された制度ですので、もう20年近くになりますね。
ハッピーマンデー法が施行されたときは反対派も多く、また国民に浸透するまで時間を要しましたが、今では違和感なく受け入れられているように思います。
当時は月曜日ではなく、金曜日を休みにして金・土・日曜日の3連休を作るという案もあったようです。しかし、その当時はまだ公立小中学校は土曜日が登校日であったため、金曜日を休みにしても連休となる状況ではありませんでした。
私も小学生の頃は土曜日に半日登校していた記憶があります(笑)そのため、金曜日ではなく、月曜日に休みとする案が有力となりました。ちなみに、公立小中学校で毎週土曜日が休業日となったのは2002年からで、ハッピーマンデー法が施行された後のことでした。
ハッピーマンデー制度に反対ですか?
世代や働いている環境によって反対派と賛成派と分かれると思いますが、私はハッピーマンデー制度には反対派です。私は今公共施設で働いているのですが、その職場の休館日が毎週月曜日と国民の休日と決まっているため、祝日であることの恩恵を全く受けられていません。
公共施設の多くは月曜休みのため、きっと私以外にも多くの方がそう感じていることと思います。祝日が日にち固定であれば祝日分だけ休みが増えるのにと、いつも考えてしまいます(笑)。
また、3連休が増えたことで旅行などに出かける人が増えたためかどこに行っても混雑していて、結局休みを家で過ごすなんてこともよくあります。旅行の予約も以前より早め早めにしなければならなくなったようにも感じます。
国民全体の消費行動を促すために始まった制度なのに、果たしてどれだけの経済効果が出ているのか、あまりよくわからないですよね。
また、もともと体育の日や海の日の祝日に行われていたイベントが年によって日程が変わってくることにも不便さを感じています。特に体育の日は地域の運動会を開催しているところも多いと思いますが、今の体育の日に合わせて実施するとなるとハッピーマンデーの月曜日に行うことになるため、せっかくの3連休をつぶされてしまうことになります。
もともと祝日にはその日と制定された意味や由来があるのですから、それを軽視しているハッピーマンデー法にはあまり良い印象を持てないのが正直なところです。
まとめ
ハッピーマンデーになる日とならない祝日には その祝日である意味が関係していたのですね。確かに、元旦が1月1日ではなく毎年日にちが変わると元旦の祝日の意味がなくなってしまいますよね。
ハッピーマンデーが始まってからもう20年近くが経っていたのですね。いつ廃止になるのかと思いながら過ごしています。
ハッピーマンデーには、賛否両論ありますが、子供たちにとってはハッピーマンデー制度はうれしいようですね。
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