「芋煮会」というものをご存知ですか。
なんとなく、読んで字のごとく、芋を煮る集まりの会というのは想像できますね。
しかし、聞いたことはあるけれどよく分からないという方のために、「芋煮会」について、開催時期や必要なものなどをお伝えしましょう。
芋煮会とは?
まず、「芋煮会」とはどのようなものでしょうか。
それは、東北地方の季節行事のひとつのことです。
仲の良いお友達や家族、また地域の方々と、
河川敷などで芋を鍋で煮てみんなで食べます。
この芋というのはサトイモのことです。
しかし、いろいろな種類のある中から、なぜサトイモが使われるのでしょうか。
東北地方では毎年10月ごろがサトイモの収穫の時期です。
「芋煮会」がこの収穫にあわせていることはもちろんですが、
その他にサトイモの保存にも関係があるようです。
サトイモは、温度が低すぎても高すぎても保存が出来ない芋です。
家の外に出しておくわけにはいかず、温かい場所に置いておかなければいけません。
しかし、ずっと囲炉裏のそばにサトイモを置いておくと熱くなりすぎて傷んでしまいます。
そのため昔は、東北地方では保存が大変難しかったようです。
毎年、東北地方の冬はかなり寒く、サトイモを冬になる前に消費しなくてはいけないという、
このような背景もあり、「芋煮会」という風習が出来たようです。
芋煮会をする時期は?
このように出来た「芋煮会」ですが、現在では「芋煮会」をする時期は、
一般的には10月の初旬から11月の初旬ぐらいによく行なわれているようです。
時期は地域によっても異なり、9月から行うところもあります。
また、以前は場所も、河原などで行われることが多かったのですが、
現在ではいろいろな場所で行われます。
また、親しい方たちと行うことが多い「芋煮会」ですが、最近では町おこしや、
食のイベントなどでも紹介されることが多くなってきました。
「芋煮会」だけをするのではなく、何か他の行事とあわせて行うことが増えたことも、
現在の「芋煮会」の特徴と言えるでしょう。
また地域によって味付けも変わります。
主な具材は、白菜、人参、大根、ごぼう、豆腐、きのこ類、油揚げなどを入れます。
そして、味噌で味付けをします。
まさに豚汁のような感じです。
そのほかにも、肉や魚を足してよせ鍋のように作ったりもします。
また、牛肉やこんにゃくを足して、すき焼きの味付けもあります。
「芋煮会」によってはひとつの味付けではなく、何種類かの味の鍋を作ったりもします。
芋煮会に必要なものは?
さて、この「芋煮会」をするために必要なものは、どのようなものがあるのかみていきましょう。
まず芋煮をするための鍋は必需品です。
毎年のことで鍋を用意しているご家庭もあるでしょうが、
スーパーマーケットなどで貸出をしているところもあります。
また、鍋を作る薪も必要です。
薪はコンビニなどでも用意されているので、簡単に手に入れることができます。
そして着火剤も忘れずに用意しましょう。
味付けによって必要な具材を用意すれば「芋煮会」の準備はOKです。
その他に作るメニューがあればその材料を用意しましょう。
飲み物として、ビールやお茶、ジュースなども用意しなければいけません。
また、当たり前ですが、箸や芋煮を入れる器も要りますね。
他にも、お玉、シート、ウェットティシュー、ゴミ袋など細々したものも用意すれば完璧です。
あとは出来上がった鍋で、集まった皆さんと楽しくお過ごし下さい。
まとめ
芋煮会とは東北地方が発祥の地。
その昔、サトイモを収穫してその保存方法が難しく、寒い冬を迎える前に消費しなければならないことから
芋煮会が開かれるようになりました。
芋煮会の開催時期は10月初旬から11月初旬くらいに行われますが、
地域によっても多少前後します。
芋煮会を開催するときに必要なものは
・鍋
・薪
・着火剤
・芋煮の材料
・飲み物
・お皿
・お箸
東北で生まれた「芋煮会」。
その名前もなんだかほっこりしていい響きですよね。
みんなで芋煮を食べる風習は、本当に良いものです。
今まで「芋煮会」に参加することがなかった方も、機会があればぜひ参加してみて下さい。
そして毎年、気の合う仲間と一緒に恒例で「
芋煮会」ができるようになれば、秋のお楽しみが出来ていいですね。
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