盆供に使うのし袋!薄墨を使う?お金入れ方の常識とは?

生活の知恵

まだ梅雨明けはしていませんが、段々と蒸し暑い日も増えてきました。そろそろ予定を立てなくてはと思い出すのが「お盆」ですよね。2019年は8月11日(日)の山の日の振替休日で12日(月)もお休みなので、お盆の期間にお休みが取れる場合は、8月10日(土)~8月18日(日)の最大9連休になります。

地域の風習などによってお盆期間中の過ごし方は様々です。ですが、8月15日は、お盆の中日としてお墓参りや親族で法事を行う場合もあれば送り火をすることもあると思います。

今回は、お盆のお参りにおいて、盆供に使うのし袋に関する表書きやお金の入れ方などの詳細についてお伝えします。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

盆供に使うのし袋

お盆は、故人や先祖の霊が一年に一度自宅に帰ってくるといわれており、お供え物や提灯でお迎えして供養をする期間のことです。

その中でも、故人が亡くなられてから初めて迎えるお盆を「初盆」と呼び、僧侶や親族・故人と親しかった人などを招いて特に手厚く供養するしきたりがあります。地域によっては、「初盆(はつぼん・ういぼん) 新盆(にいぼん・あらぼん・しんぼん)などと呼ばれる事があるようです。

「盆供」は、初盆法要に招かれた側がご供養の気持ちを表して持参するお香典やお供え物のことです。

盆供の方法は大きく3つの方法があり、「御仏前(現金)をお渡しする」または、「御仏前をお包みする代わりに品物をお供えする」または、「お香典と品物の両方を用意する」のいずれかになります。行われる地域によって異なりますので、その地域の慣例に沿ってくださいね。

盆供を渡す際には、のし袋を用いますが、新盆の香典の表書きは、宗旨宗派に関係なく用いられるのは「御供物料」、仏式では「御仏前」、神式では「御玉串料」「御神前」と書きます。

水引は双銀・黒白、藍銀、関西では黄銀・黄白を用いるのが一般的です。親戚の家へお供えする場合は「盆供」の表書きが用いられることもありますが、市販されているのし袋にはあまりありませんので、基本的には仏事用ののし袋を用いても問題ありません。

盆供の表書きは薄墨で書く?

基本的に葬儀のお香典の表書きは薄墨で書くことがマナーですよね。ですが、初盆で渡すお香典、供物の表書きに関しては、普通の濃さの墨で書くこととなっています。

薄墨でお香典や供物の表書きを書くのは、葬儀のお香典までになります。そもそも薄墨というのは、普通の墨で書いていたけれど、涙で墨が薄まってしまった様を演出しています。ある程度悲しみの落ち着いた葬儀以降では、薄墨は用いませんので注意しましょう。

初盆は四十九日法要以降に迎えるはじめてのお盆になりますから、そのお香典の表書きは「御仏前」となります。これは初盆に限らず、四十九日法要以降の仏様にお供えするお香典のすべてに共通します。誤って「御霊前」を用いないようにしてくださいね。

「御霊前」は四十九日より前にお渡しするお香典の表書きになります。初盆のお香典で「御霊前」は使用しない、と覚えておくと良いでしょう。

表書きの下段には名前を記入します。お香典は1名で入れてもいいですし、2名以上で入れても大丈夫です。連名になる場合は、右側に位の高い人の名前がくるように書きます。

夫婦連名でお香典をお出しする場合は、夫の名前を右側に書きます。その後、左に妻の名前を書きましょう。こちらの名前の記入も、普通の濃さの墨で書いてくださいね。

盆供のお金入れ方

初盆では、親族でも香典を出すのが一般的です。香典の相場は5000円~20000円ほどと言われています。初盆の香典の相場については、地方によっては様々で、親族の場合は、金額が固定で決まっていたり、初盆の香典をもらわないというならわしもあったりします。

初盆で香典を包む際は、家族や親戚に相談してから金額を決めるのが良いでしょう。

のし袋にお金を入れる際には、その用途によってお金の種類や入れる向きなど細かいマナーを知っておく必要がありますよね。ですが、初盆に関しては、悲しむ時期を過ぎ、既に偲ぶ時期になっていますので、初盆の香典に入れるお札の向きは特に気にする必要はないと言われています。

香典に入れるお札の向きには、様々な諸説があり、人それぞれ考え方も違ったりします。ですので「相手に不快な思いをさせない」という思いを大切に行動をすると良いでしょう。

基本的なことですが、お札が二枚以上になる場合は、お札の向きを揃えて入れる。新札は、香典には向かないという考えが根強いので出来るだけ新札は控えておく。あまりにも汚れていたり、しわがあるなどの汚いお札は、使わない。お札の枚数は、4と9にならないようにする。お札の向きは、裏向きで顔は下向きにしておくと、無難です。

まとめ

さて今回は、お盆のお参りにおいて、盆供に使うのし袋に関する表書きやお金の入れ方などの詳細についてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?

 これからの時期、お盆に実家に帰省される方、法事に参加される方も多いと思います。親戚同士とはいえ、基本的なマナーは抑えて、失礼のないようにお参りを行う必要がありますよね。

のし袋や表書きの書き方、お金の入れ方など、知っておけば失礼にあたらないマナーは多くありますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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