初盆はしない、お坊さんも呼ばないで家族だけってあり?!

生活の知恵

自分の身内が亡くなった場合、悲しみは深い物で、気持ちを立て直すまでは時間がかかるものですよね。それが四十九日を過ぎた頃には、気持ちも少しずつ落ち着きを取り戻し、やっと普段の生活が始まるようになります。

そして、生活が順調に始まったころには初盆の時期を迎える事になり、様々な準備に追われるようにもなります。一昔前までは初盆供養する事は一般的な事でしたが、最近では様々な事情により初盆にあたる場合でも法要をしない、又は行ったとしても簡素化すると言う家族も増えているようですよ。

そこで今回は、初盆はしない、お坊さんも呼ばなくて家族だけで行っても良いか?などについて解説いたします。

初盆はしないといけませんか?

初盆は、故人が亡くなり四十九日を過ぎた後に初めて行われるお盆なので、通常よりも念入りに行いたいと思う人は多いですよね。

亡くなった人が家に戻ってくる日とも言われるだけに、家族にとっては特別な行事でもあり、友人や親族を招いて故人を懐かしんで欲しいと願うものです。その為、昔は自宅で行う事が多く、僧侶などを招いて供養を行ったと言われています。

しかし、最近では様々な事情により初盆を行わないと言う家庭も増えており、たとえ行ったとしても家族だけで簡単に済ませるなど、昔からある慣習はかなり簡素化されつつありますよね。

また、仏教には様々な宗派がありますが、その宗派によっては初盆を行わない教えもあり、中でも浄土真宗では一般的な初盆の流れを行わないとしています。その教えは、初盆の事を「歓喜会」と考え「先祖に感謝する日」としている為、「追善供養」を行わないとする教えから初盆を行わないようです。

また、逆に初めての供養は入念に行いなさいと説く宗派もあり、地域やその宗派によっても様々なようです。その事からも分かるように、初盆は必ず行わなければならないと言う決まりはなく、遠く離れた親族などであれば初盆に参列するのも大変な場合もありますよね。

その為、初盆を行う事はあくまでも家族の方針のもとで決められる事であり、一番大切なのは、ご先祖様へ感謝する心と言う事になります。

新盆にお坊さんを呼ばないとだめですか?

人は亡くなってからも四十九日の間は、成仏せずにこの世を彷徨っているものと仏教では教えています。つまり、成仏できないでいると言う事は、死者にとって苦しい事であり、お坊さんを呼んでお経を唱える事によって、四十九日までのあいだ生前の罪状を裁く審判にかけられていると言う事になります。

そして僧侶の読経によってようやく全ての審判が終わった魂は初めて煩悩から解き放たれる事になり、成仏して我が家を離れると言われています。また、お盆には成仏した霊が我が家に帰ってくる日とも言われており、家族は一年に一度、先祖の霊に感謝をしますす。

それが、初盆であれば尚更の事であり、生前の罪状の審判の苦しみに耐え抜き、やっと成仏して家族を見守る立場になったわけですから、家族としては故人を懐かしむ思いと、感謝の気持ちを大切にすると言う意味から念入りに供養したいと言う思うものですよね。

しかし、近年では諸事情によって必ずしもこの形を通す事ができない場合もあり、お坊さんを呼ばずに感謝の気持ちを伝える家族もあると言う事です。つまり、大切な事は故人を偲ぶ気持ちや感謝の心が一番重要だと言う事になります。

初盆は家族だけでやっていいですか?

近年では、住宅事情や親族が遠く離れていると言う事から、家族だけで初盆供養を行うところは多く、また家族だけでお経を唱えると言う家庭も増えているようです。

確かに、一年に一度の供養ですが共働きの場合は何かと大変な事もあり、その都度、親族や友人、またお坊さんなどに招待状を出すと言う事も面倒な事でもありますよね。また、それが初盆であってもできれば家族だけで静かに行いたいと思う人は多いかと思います。

しかし、何度も同じことを繰り返すようですが、初盆は故人が亡くなって初めて迎えるお盆なので、故人を想う気持ちは強く、また日本の文化を重んじるわけではありませんが、はやり通常のお盆よりは思い入れは深いと言えます。

その為、できれば初盆だけでもしっかり供養するべきではないかと個人的には思っています。

仏教の教えにも、お盆、又は初盆は必ず行わなければならないと言う決まりはなく、大切なのはご先祖様を忘れない気持ちであり、見守っていただいていると言う事への感謝の気持ちが何よりも大切としています。

なので、家族だけで行うも善し、親族や友人を招くも善し、宗派に属していればその宗派に従うのも善し・・・と言うように、全ては個人の自由と言う事です。

まとめ

如何でしたか?大切な人が亡くなって悲しむ暇もなく初盆の時期がやってきますが、その行事を全うすることは大変なことですよね。できれば、故人を忘れない為にも毎年きちんと供養したいと言う気持ちはありますが、生活を続けるうえでは必ずしもそうはいかないものです。

しかし、考え方を少し変えると、「忙しくて大変」と思える気持ちは悲しんでいるよりもむしろ良い方向性とも捉える事が出来ますよね。
それはやはり、「故人の遺族を思う配慮」と考えると自然と感謝の気持ちも湧いてくるのではないでしょうか。

初盆は必ず行わなければならないと言う決まりはありませんが、故人に対する思いは忘れてはいけませんし、また昔からの習わしでもある日本の文化は大切にしていきたいものですよね。

以上、初盆はしない、お坊さんも呼ばなくて家族だけで行っても良いか?についての解説でした。

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